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時間は過ぎるものなのか

今日、「円環の時間」という言葉を知った。
過ぎていくのではなく、戻ってくるという時間の捉え方。

時間の感じ方・捉え方が、ここ数年で大きく変わったように思う。
数年前までの私は、明らかに直線で時間を捉えていた。いや、捉えてすらいなかったのだと思う。当時の私にとって、時間は常に足りなくて、1日がもっと長ければ…と思うこともしばしば。さらにそれ自体、日々の充実を意味する嬉しい悲鳴だと思っていた。
しかし一方で、時間に追われていると余裕がなくなり、わかりやすく心が乱れていた。周囲に対してのあたりが強くなってしまっていた。あの頃の自分は、今思うとあまり好きではないかもしれない。

2年ほど社会から離れて過ごせたことで、元々の時間の感覚を手放すことができた。
夕暮れ時、窓辺のレースのカーテンの影がゆっくり動いていく様を、ただただ見つめていたあの時間。
なんだかあまりに美しくて、泣きそうになったことを鮮明に覚えている。
こんなふうに時間を過ごすなんて、少し前の自分にはあり得なかったな。なんて思いながら、贅沢に、ゆっくりと、太陽が沈むのを待った。

等速に進む時間は、あくまで人間が、社会が作り出したもので、便利である一方、どこか息苦しさを感じていた。
太陽の動きに合わせて刻一刻と表情を変える空や、だんだんと開いていく花々、急激に勢いを増す庭の草たち。それらに呼吸を合わせると、息苦しさは消えていった。

2年前と、1年前と、今日。我が家の庭は、ほとんど変わっていない。特別手をかけているわけではないのに、1年経てば、同じ顔触れがそろう。季節の移ろいとともに姿を消したかと思えば、再び戻ってくる。あぁ、円環って言葉が心地よい。

1年前と比べて、自分は成長できているのだろうか?なんて、気を抜くとつい考えてしまう。
その感覚をちょっと手放して、「また春が、夏が、秋が、冬が、戻ってきてくれた。」そんな喜びを、ただただ噛みしめてみようと思う。

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